そば屋ならではの肴「そばみそ」とは?手作り方法とおすすめお取り寄せ5選

そばは日本で昔から親しまれている食べ物ですが、「そばみそ」の存在を知らない方は少なくないのでは?そばみそは、そば好きの江戸っ子の間では酒の肴としてなじみ深いものだったそうですよ。今回は、そばみその知られざる歴史や自宅でできる簡単な作り方をご紹介します。人気のお取り寄せ商品も要チェックですよ。

知れば納得「そばみそ」のあれこれ

そもそも「そばみそ」ってなに?

そばみそとは、みそにそばの実や砂糖、酒、みりんなどを練り込んだ調味味噌の一つです。おかず感覚で、主に酒の肴やご飯のお供として親しまれています。

そばみそには使われるみそや練り込む材料などの違いで、いくつかの種類があるといわれています。まずは、甘口の江戸味噌と砂糖を十分に練り上げ、そこへ煎ったそばの実と白ゴマを混ぜ合わせたものです。みりんと赤とうがらし粉で味が調えられています。

京都の西京みそをベースとしたものもあります。西京みそに、揚げたそば米などが混ぜ合わせられており酒の肴に適しているそうですよ。

このほか、米麹の代わりにそば麹を使用したみそもそばみその仲間です。アミノ酸の含有量が多く濃厚なうまみが特徴で、 おみそ汁などの料理に使われます。

長い歴史がある「そば」と「みそ」の関係

そばとみその歴史は、江戸時代にまでさかのぼります。江戸の町では、みそと水を混ぜた「垂れみそ」という液体調味料が日常的に使われていました。みそ一升に水三升五合を加え三升まで煮詰めたもので、現在の「タレ」の語源になったといわれています。

これとは別に煮詰めないものもあり、そちらは「生垂れ」と呼ばれていました。生垂れにかつお節のだし汁を加えたものは「煮ぬき」と呼ばれ、今のめんつゆ感覚でそばやうどんを食べる際に用いられるほか、万能調味料として親しまれていたそうです。

現代のようなめんつゆが一般的になるのはもう少しあとのことで、昔はそばとみその組み合わせが人々に愛されていたのですね。そばとみその相性の良さは、江戸っ子のお墨付きといえそうです。

そばみそ作りに挑戦!アレンジ方法も無限大

自宅で簡単にできる「そばみそ」の作り方

そばみそは、そばの実さえ入手できれば自宅でも手作りすることができますよ。簡単な作り方を紹介します。

まず初めに、油はひかずにフライパンでそばの実を炒っていきます。このとき使うそばの実は、外の黒い外皮を取り除かれた状態の抜き実を選びましょう。

焦げないように木べらなどでかき混ぜつつ、そばの実の緑色がきれいな黄金色になるまで炒ったら一度お皿にあげておきます。次に、空いたフライパンにみりんと酒を入れて、アルコールを飛ばすために沸騰させます。そこへ、好みのみそを入れて混ぜ合わせましょう。さらに砂糖を適量加えて、みそが焦げつかないよう注意しながらフライパンの底の方からしっかりとかき混ぜてください。

少しずつ水分を飛ばしていき好みの硬さになったら、先ほどの炒ったそばの実を混ぜ合わせて完成です。

そばみそを使ったおいしいレシピ

そばみそは、そのまま酒の肴として味わうのも粋ですが、調味料としても幅広く活躍しますよ。おすすめは、旬の野菜を組み合わせたみそ汁です。風味豊かで、お椀の底に溜まるそばの実のコリコリとした食感まで楽しい一品となるでしょう。

また、きゅうりやにんじんを野菜スティックにしたものに、そばみそをディップして食べるのもよいですね。シンプルですがそばみそならではの旨味を堪能できるでしょう。ちょっと一工夫して、野菜を素揚げするとまた違った味わいになります。素揚げには水分が少ない、ごぼうやかぼちゃなどが適していますよ。

そばみそは、おにぎりの具材としても使えますし、ご飯に塗って焼けば焼きおにぎりにもアレンジできます。色々なメニューが楽しめそうですね。

自宅でそば屋の味が楽しめるそばみそ5選

2021年1月現在「楽天」で人気のそばみそ5選を紹介します。そばみそは使う味噌や味付けもメーカーごとに個性が出ているので、お気に入りの一品を見つけてみてくださいね。

老舗みそ専門店が作るそばみそ120g

佐野みそは昭和9年創業以来、みその文化を守り創りつづけること、人々の絆を創りつづけることを信念としている老舗のみそ専門店です。こちらのそばみそは、唐辛子の辛味が適度に効いていてオツな味わいを楽しめます。

https://item.rakuten.co.jp/miso-sano/120427/

メーカー名:佐野みそ

内容量:120g

原材料:そばみそ

https://item.rakuten.co.jp/miso-sano/120427/

江戸甘みそと蕎麦の実のコンビ500g

甘辛い味わいは、昔ながらのおそば屋さんで出されていたような本格的な仕上がりです。通常の6分の1まで水分を飛ばした硬めのみそは箸でつまめるほどなので、酒の肴や箸休めとしてぴったりですよ。

https://item.rakuten.co.jp/odasyokuhinkikaku/10000004/

メーカー名:小田食品企画

内容量:500g

原材料:江戸甘みそ(大豆{遺伝子組換えでない})醗酵調味料、砂糖、そばの実、豆みそ(小麦)調味料(アミノ酸)、食物油、ごま、香辛料

https://item.rakuten.co.jp/odasyokuhinkikaku/10000004/

③ 奥会津の手作り無添加そばみそ140g

福島県会津地方で手作りされた、着色料・保存料・化学調味料は無添加のそばみそです。柔らかめのみそがさくさくのそばの実に絡んで、くせになる味わい。湯豆腐やふろふき大根など、淡白な料理のアクセントとしておすすめです。

https://item.rakuten.co.jp/aisai-product/miso002-005/

メーカー名:ヤマサ商店

内容量:140g

原材料:砂糖(国内製造)、米みそ(大豆、米糀、食塩)、清酒、蕎麦の実、唐辛子、菜種油(一部にそば、大豆を含む)

https://item.rakuten.co.jp/aisai-product/miso002-005/

沖縄で作られた食べるそばみそ60g

那覇の老舗みそ屋がつくる「食べる蕎麦味噌」は、酒の肴にぴったりなほどよい塩気が特徴です。みそ本来の味を大切にするため原材料に選ばれた無添加みそ「王朝」で、ウチナーの味が堪能できますよ。

https://item.rakuten.co.jp/okinawaselection/180000000/

メーカー名:味噌めしやまるたま

内容量:60g

原材料:米味噌(沖縄県製造(大豆、米、食塩))、長ねぎ、発酵調味料(米、水飴、アルコール、食塩、米こうじ)、そばの実、みりん(もち米、米こうじ、醸造アルコール、糖類)、砂糖、いりごま/クエン酸

https://item.rakuten.co.jp/okinawaselection/180000000/

ごぼうもブレンドされたそばみそ115g

世界中で探し集めたおいしい素材を使った製品作りにこだわるセゾンファクトリーのそばみそには、ごぼうもブレンドされています。ごぼうの食感とそばの実の香ばしさが味わえるそばみそは、昔懐かしい味わいです。

https://item.rakuten.co.jp/saison-f/10001406/

メーカー名:セゾンファクトリー

内容量:115g

原材料:みそ(大豆を含む)(国内製造)、ごぼう、砂糖、発酵調味料、つゆ(小麦を含む)、そばの実、がらスープの素(豚肉・鶏肉・ゼラチンを含む)、ごま、酵母エキス、灰持酒、唐辛子/調味料(アミノ酸等)、酒精

https://item.rakuten.co.jp/saison-f/10001406/

まとめ

現代の日本人にはなじみが薄いかもしれませんが、そばみそは古くから江戸っ子に愛されてきた万能調味料です。みそとそばの実を甘辛く仕上げた味わいは、酒の肴にも料理にも幅広く活躍します。

材料さえ揃えば自宅でも簡単に手作りできますよ。手作りでオリジナルの味を楽しんでみるのも素敵ですし、お取り寄せで個性豊かなそばみそを食べ比べてみるのもよいかもしれません。そばみそで、バラエティ豊富なみそ料理を楽しんでみませんか?